個人主義の蔓延

個人に成果を求めすぎると、部署の実績よりも個々が自身の成果達成のみを優先させる様になり、かえって組織の利益を著しく損ねる場合がある。他人の作業に非協力的になったり、ひどくなると部署内で足を引っ張り合ったりするのが典型的問題である。成果を追求し過ぎた結果、上司の命令が蔑ろにされるなどして内部統制に支障をきたす場合もある。
また、部下や後輩の育成が評価の対象にならず、むしろ後続のライバルを伸ばすだけになるため、その様な事がおざなりになる。さらに進むと、「自分が先輩に育てられなかったので、後輩の育て方がわからない」という管理職まで現れる様になり、企業の人材育成能力にも多大な悪影響を及ぼす様になる。
これらの問題を解消する手段として、個人の評価を部署の業績評価と連動させる、部内の協力を成果項目の一つにするなどの工夫が行われているが、その場合個人への成果配分をどうするかも問題である。